軌道上を屋台は疾る (12/27撮影)

　昨日分に日続き、豊橋鉄道東田本線撮影レポートです。


　
　旧塗装が復活した元名鉄美濃町線の3203が駅前電停にやって来た。

　
(左)つづいて元名古屋市電3102「おでんしゃ」が到着。
(右)折り返し赤岩口へと向かう3203と擦れ違う。
　車体幅を含めほぼ同寸法の両形式だが、車端部を若干絞ってある3102の方がスマートな顔つきをしている。

　駅前電停にて乗客を待つ「おでんしゃ」
　　
　走る屋台「おでんしゃ」は冬季の間運転されている電車で、車内でおでんを食べながら豊橋の町を往復する。
(右)利用は予約制で方向幕は「貸切」を掲出していた。
　車内の装飾やテーブルの様子がわかるかな?

　
　　
　先行する定期列車に続き、イルミネーションが輝く豊橋の町へ出発していった。

　日中は競輪場前の留置線で休んでいた784。







・オマケ 飛び道具とは卑怯ナリ
　今回豊橋までの往復には、JRの豊橋往復切符を利用。(名鉄と直接競合していない中央/関西線を含む)名古屋市内から豊橋or豊川往復で土日は1500円というお得切符で、駅の自動券売機で購入可能。
　さらに、500円の「新幹線変更券」を新幹線乗り場の自動券売機にて追加購入すると、「こだま」または「ひかり」の自由席に乗車可能で。しかも今なら年末年始の土日のみの期間限定で新幹線変更券が350円とくれば、新幹線を使うしかないでしょー! と言う事で、帰りは新幹線と言う名の飛び道具を使うことに。
　ただし、「こだま」は30分に1本なので、待ち時間の長さによっては時間的なアドバンテージは減ってしまうカモ?　まぁ、ワタシとしては待っている間に通過列車を撮ったりしていれば良いので無問題ですけどね(^｡^;)

　
…って、さっきまで路面電車を撮っていての、この緩急の差はツラいなぁ～(^｡^;)
　ちなみにシャッタースピードは1/25です。

　そうこうするうちに名古屋行き「こだま」が到着。停車する列車はかろうじて撮れてますね
(^｡^;)
　帰省ラッシュが始まった時期なので座れるかどうか心配していた物の、乗ってみれは車内はガラガラで、マッタリと帰還できました。

旧塗装は落日に染まった (12/27撮影)

　この日は豊橋市内の路面電車に新たに登場した全面超低床車T1000形「ほっトラム」を撮影しようと、豊橋鉄道東田本線を撮影してきました。

　豊橋駅前で最初に撮影出来たのが、この日より塗装を旧来の物へと変更され運行を開始した元名鉄美濃町線モ580形の一両3203号車。
　かつてはこの塗装が豊橋鉄道の標準塗装だったが、渥美線は車両の世代交代で、東田本線は車体の全面広告化で消えてから久しかった。

　こちらは渥美線の車両。
　全車元東急7200系の1800系似て運行されている渥美線だが、この編成は新豊橋駅移転開業に伴う運用増に対応する為、上田電鉄が使用していた同型車2両と部品取り用に豊橋鉄道が保有していた同型車1両を以って新たに増備された編成。
　ステンレス地に赤帯が渥美線電車の基本塗装だが、本編成は緑色の帯を巻いている。…と言う訳なので、苦しい写真なのはご勘弁。渥美線もそのうちちゃんと撮影に行くですね。

　札木電停そばの交差点へ移動し歩道橋より撮影。
　
(左)元東京都電7000形を改造したモ3500形がやって来た。
(右)モ3500形(左側)と元名鉄揖斐線のモ780形(右側)の擦れ違い。
　モ780形は全車7両が豊橋鉄道に移籍し、名鉄時代と同様の形式及び車番にて運用されている。

　
　モ3203がやって来た。
…それは良いのだけども、「ほっトラム」は豊橋鉄道HP似て告知されていた時刻になってもやって来ず。同HPには検査の都合等により他形式が代走する事が有る旨記されていたので、車庫のある終点赤岩口へ行ってみると…
　
　
　やはりT1000形「ほっトラム」は車庫で休んでいた。走りは撮れなかった物の、登場記念のヘッドマークを付けている所が撮れたので、まぁエエか。(^｡^)
　T1000形、アルナ車両の新世代路面電車「リトルダンサー」シリーズの一員で、初の狭軌用。
　バリアフリー化の為出入り口にステップの無い全面超低床構造を採用しており。それを実現する為3連接車体の両端2両に台車を配し、中央の一両は台車を持たず両端の2両に支えられるフローティング構造となっている等、ユニークレイアウトをしている。
　車番は3両１編成で「T1001」を名乗っており、駅前方よりそれぞれ「A車」「B車」「C車」と呼ばれる。
　ちなみに、本車の投入による旧型車の代替廃車は行われないとのこと。

　
(右)車庫内では名古屋市電最後の生き残りであるモ3102が、今夜の「おでんしゃ」運行に備え待機中。(右側)
　私が当地を訪れると何故か「お休み」の事が多いモ3502「ヤマサのちくわ」号。案の定この日もお休みだった(^｡^;)

　
(左)赤岩口に到着するモ3203。第一目標だった「ほっトラム」が運休なので、この日の撮影は3203を軸に実施する事に。
(右)モ3203に乗って次の撮影場所へ移動。写真は使い込まれたマスターコントローラー。

　東八町で下車。
　　
(左)此処まで乗ってきたモ3203とモ783が擦れ違う。
(中)赤岩口へと向かうモ783。
(右)交差点の歩道橋より。

　西日に照らされるモ782。







　東田坂上へ移動。
　　
(左)夕焼け空を背景にモ3203が上がってきた。
(中)この辺りの軌道は昔ながらの石畳にて舗装されている。
(右)モ3203が戻ってきた。駅前へむけ坂を下ってゆく。

　新川へ移動。
　　
　駅前で折り返し赤岩口へ向かうモ3203を撮影。


…つづく

パノラマカー定期運用最終日

…と言う事で、早朝に少し撮影して来ました。

　場所はまだ夜が明けきらぬ金山駅付近…
　
(左)JRの貨物列車
(右)2200系の特急

　
(左)6500系以下8連の佐屋行き準急
(右)パノラマスーパー全車特別車編成も今日で見納め。

　
(左)JRの117系電車。主にラッシュ時の助っ人として使用されている。
(右)5700系6連の岐阜行き快速急行。

　

　パノラマカー+5300系=8連の新鵜沼行き急行。
　併走する弥富行き急行に少しカブられた物の、何とか大惨事はまぬがれる(^｡^;)
　「さようなら」等特別なマークは掲げられていなかったよう。(掲げられるのは「イベント運転」の時でしょうね)
　展望席前部に並ぶビデオカメラ等は今やお約束。(^｡^;)

　1380系による犬山(各務ヶ原線)経由岐阜行き急行。





　

　パノラマカー白帯車による知多半田行き普通。
(左上)電車がいる辺りが旧金山橋駅が有ったところ(を若干過ぎているかな?)。
　
　残っていた4連×3編成のパノラマカーは本日をもって定期運用より離脱し、当面の間(数ヶ月～1年程度?)1編成がイベント用に残る模様。


　最後になりましたが、現地にてお世話になった皆さん有り難うございました。

鉄道のコネタ

・JR各社 翌年3月のダイヤ改正の概要を発表
　
　以前から言われていましたが、寝台特急「富士/はやぶさ」(左)の廃止や夜行快速「ムーンライトながら」(右)の臨時列車化が発表されました。


・名鉄と地元自治体 広見線末端区間存続で協議することに同意
　名鉄が赤字のためこのままでは路線が維持できないとしていた広見線の新可児-御嵩間の存続問題について、地元自治体と名鉄は路線存続へむけた協議を続ける事で合意したそう。
　自治体側は財政支援も検討しているとの事。

　写真は今年5/25に撮影したもの。現在この区間では、ワンマン仕様の6000系が運用されている。


・豊橋市電の新LRV「ほっとらむ」運行開始
　「ほっとらむ」ことT1000形電車は、両先頭車にのみ台車がある3車体連接2台車方式の車両。
　客室と乗り場の間に段差の無い超低床化の為このような構造を採用している。
　それはともかく、T1000形と聞くと、どーしても液体金属のアレを思い出してしまう…(^｡^;)


●イベント情報など
・12/31 よこすかカウントダウン
　2100より日米艦艇が電灯艦飾を実施。

・1/11 名古屋市消防出初式

・1/17 ひょうご安全の日の集い
防災訓練や巡視艇見学等を予定

イベントではないですが…
年末年始の海自舞鶴基地公開の予定はこちら

樽見鉄道に新たな車両が到着

　昨日樽見へ到着したのは、元三木鉄道の軽量ディーゼルカー「ミキ300-105」。
　2002年に製造されたが、今年3月に路線が廃止されたため僅か5年ほどの活躍に留まっている。



　廃止時の三木鉄道には3両のミキ300形(ミキ300-103～105※)が在籍しており、ミキ300-104は「お隣」の北条鉄道が、ミキ300-105は、今回樽見鉄道が購入した。
　残る1両も現在売却先を探しているとの事。
※番号は前任のミキ180からの連番


　樽見鉄道では、老朽化している「レールバス」ハイモ230形の代替に充てられる模様で、今後整備等の後形式名を「ハイモ295」と改め、来年3月より運行開始予定との事。
　当面は三木鉄道時代の塗装のまま使用する予定だそう。


●イベント情報
・12/21 とくしま防災フェスタ2008
　陸上自衛隊や警察等の特殊車両の展示等を予定。

・1/24 海保練習船「こじま」一般公開@名古屋港
　ヘリコプターによる人命救助訓練、消防艇による放水訓練等の公開訓練も予定しているとの事。

近鉄ネタ2題

・鶴橋駅構内にグッズショップ「Gatan-Goton」開業
　場所は大阪環状線内回りとの連絡改札口そばだそう。


・新型汎用特急車22600系「ACE」来年4月に登場
　
　発表された想像図を見る限り22000系「ACE」(左写真)のマイナーチェンジ型といった印象。
　始めに4連×2本と2連×1本の10両が投入され、引き続き2009年度中に22両が投入される。
　その後も増備は続く予定で、順次12200系「スナックカー」(右写真)等の旧式化した特急車を置き換えるそう。


●オマケのコネタ
・今年の漢字は「変」
　ワタシは何となく「偽」かな?と思ってましたが10位にも入ってませんね(^_^;)

名古屋保存車両巡り その2

　その1に続き名古屋市内の保存車両アレコレです。
　撮影日はまちまちですが、すべてこの一年以内の撮影です(つか、大半は夏以降)。


☆東山動植物園
　名古屋市東部に所在する東山動植物園では、動植物の他保存車両も見る事ができる。
　写真の温室のうち昭和12年より建つ前館は鉄骨造の前面ガラス張りで、2006年に国の重要文化財に指定された。



・東山公園モノレール
　1964年に導入された懸垂式(レールに車両がぶら下がるタイプ)モノレール。
　当時は物珍しさも有って人気を博したが、その後運賃が割高な為利用者が伸び悩んだ等の理由により、1974(昭49)年に廃止された。
　現在は、一方の終点であった植物園駅と車両が保存されている。

　「レトロでんしゃ館」にあった東山公園モノレールの模型。
　当線はサフェージュ(懸垂)式モノレールの実用試験も兼ねていて、データ収集の見返りにメーカーである三菱が保守点検を廉価にて実施していたそう。
　此処で得られたデータは後に湘南モノレールや千葉都市モノレールに生かされていると言う。

　
　現在の東山公園では「スカイビュートレイン」と言う比較的小形の跨座式モノレールが運行されている。
(右)エンドレスの軌道上を最大2編成が運行するシステム。
　ちなみに「東山公園の池でボートに乗ったカップルは別れる」とは、名古屋では有名な都市伝説(^_^;)


・C62 17
　C62は昭和23年から24年にかけて50両が製作された特急列車用の蒸気機関車。
　この17号機は昭和29年12月15日に東海道本線木曽川橋梁上にて実施した速度試験に於いて、狭軌用蒸気機関車としては世界最高速度である129km/hを記録しており、この記録は今尚破られていない。


　
　植物園の一角に置かれている本機は、数年おきぐらいに塗りなおされているらしく、屋根無しの屋外展示にしては状態が良さそう…に見えるが…

　
　細かい所を見ると、金属(真鍮)地の所は全て金色に、そうで無い所もテキトーな色に塗って有ったりする(^_^;)
　前述のような経歴を誇る本機なので、高速鉄道技術の歴史と進歩を学べる施設にすると言う「JR東海博物館(仮)」での展示を望みたい所だけど、どうなんでしょうかね?



☆JR東海社員研修センター
　中央西線千種駅にほど近いこの施設の一角には2両の蒸気機関車が保存されており、以前は「ちくさきしゃコーナー」として一般にも開放されていたが、現在は非公開。
　ただし、フェンス外からの見学や撮影は何とか可能(^_^;)
　鉄道会社の施設にて保存されているだけの事はあり、屋根無しの屋外展示ながら保存車両の状態は良さそう。



　
・C57 139(左)
　急行列車用の蒸気機関車として製造されたC57は、スマートな外観から「貴婦人」の相性で知られ、現在でもJR西日本で1号機が、JR東日本で180号機がそれぞれ動態保存されている。
　この139号機はお召し列車牽引機に3回指定されるなど、名古屋機関区の「エース」として活躍した車両で、お召し列車牽引時の装飾を施した状態で保存されている。
・ケ90(右)
　1917(大7)年に製造された軽便鉄道用の小形蒸気機関車。丹名トンネル建設工事に使用さたれそう。
　現在はカットモデルとなって展示されている。



☆上前津東公園の179
　名古屋市中区に有る小さな公園に、元名古屋市電179号車を利用した集会場がある。
　窓やドアが塞がれるか付け替えられているなど、原型を留めていないというか原型以外は留めていないというか(^｡^;)…な状態ながら、近年名古屋市電を思わせる塗装に塗りなおされているのは嬉しい所。(ただし、ワンマンカーを示す赤帯は現役時代の本車には巻かれていなかったと思われる)
　　
(中)台車は無くコンクリート製の台座に乗せられている。
　本車は「単車」と通称される2軸車(明治村の「京都市電」みたいなもの)なので、車体長も約8.5mと短い。
　その1でご紹介した2000型などの増備により、昭和31年までに全車が廃車されている。
(右)「建物側」のドアは塞がれていた。


　公園にて集会所として用いられている元名古屋市電車両としては、以前ご紹介した上飯田駅そばの公園に置かれている1651号車も有る。





　
★オマケその1・名古屋市科学館の保存車両
　元名古屋市電1401と、四日市の石原産業専用線にて入れ替え用蒸気機関車として使用されていた2412が保存展示されていたが、新館建設工事に伴い一時的に見学できない状態になっていた。
　写真ではフェンスの影に2412の煙突などが、その隣にシートをかけられた1401が見える。
　ちなみに、一緒に展示されていたF-86Dセイバードック(04-8176)は、工事開始に伴い航空自衛隊へ返納され、その後解体されてしまったそう。
　以前の展示状況はこちらをご参照。


★オマケその2・岐阜市金公園のモ513
　「名古屋」保存車両巡りですが、先日撮影した所なので…(^_^;)
　別に「岐阜は名古屋の植民地」云々…と言う面倒臭い話に踏み込むつもりはありませんので念のため(^_^;)

　　
　大正15年に製造され、2005年の路線全廃まで岐阜の路面電車の名物として現役に留まっていた2両のモ510型のうちの1両が、岐阜市中心部の金(こがね)公園にて保存されている。
(中)運転席にはこんな人が座ってました(^｡^;)
(右)クリスマスが近いからか(岐阜基地航空祭の岐路、11/30に撮影)、イルミネーションが施されていた。
　
　名鉄モ510型の他の保存車両につきましてはここやここ辺りをご参照。
　最末期の岐阜市内線のアルバムはこちら。



●オマケノナゴヤネタ
・JR東海 名古屋駅前に新たな超高層ビルを計画
　名古屋駅前の北部、現在は松坂屋や名古屋市営バスのターミナルなどが入っている名古屋ターミナルビルを解体し、オフィスや商業施設やホテル等が入居する超高層ビルの計画を進めているそう。
　現ビルは2010年度中に解体に入り2016年の完成を目指しているとのことで、年内に基本構想を発表するそう。

　「後出しジャンケンには後出しジャンケンで」…と言うことで、JRセントラルタワーズ(写真)より数mだけ高く作られたミッドランドスクエアよりさらに数mだけ高いビルを建てて、「名古屋一」の座をT●Y●T▲から奪い帰しちゃれ!!(^皿^)