歴代新幹線電車をイッキ撮り (姫路遠征その1 1/20撮影)

　この冬の青春18切符の利用期限(最終日)である1/20に、最後に残った一回分を使って姫路まで行ってきました。
　第一目標はJR西日本(山陽新幹線)に6編成だけ残る0系新幹線電車です。

　在来線で(下手な特急より早い新快速を使っても)4時間かけて新幹線を撮りに行くパラドックスはさておくとして
(^｡^;)。姫路まで進出した理由は、0系は山陽新幹線でしか運用されていないのだが、新大阪駅は場所によっては線路間の障害物が邪魔になって意外と撮り辛いのと、どうせ18切符を使うならできるだけ遠くへ行こう…と言うことで、以前利用した事があり多少様子がわかっていた姫路を今回の撮影ポイントとしました。



　今回も「ムーンライトながら」よりの流れにて西へ向かう、もうすっかり慣れてしまった自分がイヤ…
　
(左)大垣にてJR西日本の221系による加古川行き普通に乗り換える。
　大垣発車直後、「ムーンライトながら」として此処まで走ってきて大垣電車区へ入庫する371系と並走した。
(右)もう少し進むと、朝日に照らされた伊吹山が見えた。


　米原より新快速に乗り換え、途中はるなさんと合流しつつ一気に(と言っても2時間以上かかってますが)姫路へ到着。18きっぷでそのまま新幹線ホームに上がれるかどうか自身が無かったので、一旦改札外に出で入場券を買って入りなおす。
　当日は、雪が降るかも?という予報だったが、かなり寒かった物の雪ではなく小雨が降っていた。

　100系新幹線電車。
　0系のモデルチェンジ型として登場するも、300系登場以降の新幹線が(より)高速運転を実施するようになると、基本性能が0系と大差ない100系ではダイヤ構成上支障となってしまうので早期に淘汰が始まってしまい、現在はこだま用に短編成化されたものがJR西日本に残るのみ。トレードマークだった2階建て車両も外されている。
　写真の編成は6両編成だが、岡山以西ではさらに短い4両編成の列車もある。
　車内は廃車されたグリーン車のシートを再利用してグレードアップされている。

　
　500系新幹線電車。JR西日本が16両編成を9本保有している。
　世界初の300km/h営業運転と何よりその流麗なスタイルで一般にも人気の高い車両だが、「のぞみ」を700系又はN700系に統一すると言うJR東海の方針により、この秋までに東海道新幹線より撤退の予定。
　その後は8両編成に短縮の上、山陽新幹線内の「こだま」用に残った0系を置き換える。
(右)先ほどの100系を追い抜いていった。つーか、今更だけど

新幹線速っ!!(^｡^)

　早い割りに妙に静寂性は高かったりするので、ホームの無い線路を通過するため通過を知らせる構内放送がないせいも有って、気がついたらすぐそこに居たりすることもしばしば。(^｡^;)

　300系が入線してきた。
　余談だかJTBの時刻表は大型のものも小型のものも新幹線時刻表には使用車両も明記されてあるので、乗車にも撮影にも便利。今回は小形のものを持参して撮影に役立てました。(回し者ぢゃないよ(^｡^;))

　700系「レールスター」。
　山陽新幹線内の「ひかり」に用いられる車両で、東海道新幹線直通用の700系とは異なるカラーリングが施され、編成は8両と短い。
　グリーン車の連結は無いものの、指定席車は2×2シートを採用しており東海道新幹線直通用の700系より居住性が向上している。
　東海道新幹線はほっといても乗客が乗るので、粛々と大量輸送をする事に主眼を置くJR東海(←偏見に基づく極論?)と比べ、航空機などとの厳しいシェア争いさらされているの山陽新幹線を運行するJR西日本は、魅力的な車両を運転し付加価値を高めようとしている。

　

　そんなこんなで本命の0系登場。
　JR西日本に残っている0系6本は、客用窓が小さい後期タイプ車両でかつて運転されていた「ウェストひかり」用に2×2シート化される等更新工事を受けた車両が中心。
　100系同様グレー基調の塗装に変更され、6両編成に短縮されている。
(左下)700系が追い抜いていった。

　入場券の有効期限が2時間なのと、折角姫路まで来たので姫路城も見てこよう(この模様は次回に)…と一旦新幹線の撮影は中断し、午後再び新幹線ホームへと舞い戻る。

　
(左)身をくねらせて姫路駅下りホームへ入線する0系。
(右)停車中の0系。その横を700系が駆け抜けてゆく。

　
(左)上りの「のぞみ」が通過してゆく。N700系と0系の並びが撮れた!
　関係ないけど、ワタシは勝手にN700系の事を、N700系の「N」とソ連の原潜にNATOが付けたコードネームの一つとひっかけて、「ノヴェンバー型」と呼んで居たりします。(^｡^;)
(右)上りホームに停車していた300系。
　0系のモデルチェンジ型にとどまった100系の後、技術的に一気にジャンプアップした車両だったため登場時は初期トラブルが散見され、国鉄分割民営化に反対した手前、なんとかしてJRのアラを探そうと躍起なマスゴミに格好のネタを提供してしまったりしたが、程なく安定して運行されるようになり、その後登場した新世代の新幹線電車への基礎を気付いた功績は大きい。
　そんな300系も、今は臨時を除き「のぞみ」運用からは撤退している。

　今度は上り「こだま」として0系がやってきた。
　この編成の後から3両目は窓が少ないけど、元ビュッフェ車かな?




　
(左)再びN700系が通過してゆく。
　午前より雨の降りが強くなっていて、パンタグラフより水しぶきが上がっている。
(右)0系とN700系の顔が並ぶ。
　40年の間にこれだけ設計思想が変わるのね。
　ちなみに700系よりN700系への変更点は前頭部の形状だけではなく、曲線の通過速度を上げるための車体傾斜装置の採用、加速度アップ、乗り心地向上などが挙げられる。


・オマケ 姫路駅で撮影した在来線国鉄型車両
　115系
　山陽本線及び赤穂線で使用。
　体質改善車だが比較的原形を留めているように見える。



　103系
　播但線で使用。
　かつては関西圏における普通客車列車最後の牙城だった播但線も、現在は姫路-寺前間が電化され体質改善された103系2両編成が走る。

　キハ40系。
　姫新線で使用。こちらも体質改善車で、側窓の変更が目立つ。
　姫路駅は現在高架化工事中で、山陽本線は既に高架化されており昔日の面影はすっかりなくなっている。現在は地上に残る播但線および姫新線部分の高架化工事が進んでいる。