伊勢へ初詣 (1/1撮影)

　年末年始「列車大作戦」第二弾は、家族と初詣の為近鉄電車にて伊勢へ行って来ました。






　何故か昨年二回も行っている伊勢神宮は今回パスして、今回の目標は二見浦(何か間違っている気もするがｷﾆｼﾅｲｷﾆｼﾅｲ)。伊勢市駅にてJR参宮線に乗り換える。
　写真は構内に居たキハ11。


　
(左)二見浦駅にて下車、写真は此処まで乗ってきたキハ40系3連の「輸送力列車」。
(右)二見興玉神社へ向かう道すがらに有った赤福(手前)と薬局を挟んで御福。色々有って一時は両者とも営業休止の事態に追い込まれていたが、お正月の時点で御福の方は営業再開中、赤福の再開は2月以降の見込みだそう。

　
(左)二見興玉神社の全景。
(右)境内にある「天の岩屋」。「天の岩戸」若しくは「天の岩屋」と呼ばれる場所は結構あちこちに有るらしいです。(^｡^;)

　二見浦名物の夫婦岩。…片方の岩に影が落ちてしまった。
　沖合い700mに有る興玉神石及び日の大神を拝する鳥居の役目をはたしている。
　岩に渡された大注連(おおしめなわ)は年に3回張り替えられるのだそう。

　二見浦駅へ戻りJRにて鳥羽へ向かう。
　
(左)反対方向である名古屋行き快速「みえ」としてやってきたキハ75。
　かつては近鉄の独断場だった名古屋-伊勢間の鉄道輸送だが、JRも巻き返しを図っている。(新幹線の莫大な上がりを使って、戯れに近鉄いぢめをしているようにも見えるけどなー(^｡^;))
　…とは言え、かつては東京より直通の夜行列車も来たと言う、広々とした構内はもてあまし気味。
(右)鳥羽行きはキハ11の単行だった。

　JR鳥羽駅付近より、近鉄志摩線賢島方向を望む。
　近鉄志摩線はかつては志摩電気鉄道というローカル私鉄で、軌間(レールの幅)は国鉄と同じ1067mm(狭軌)で、真珠などを乗せた貨物列車が直通していたそうだが、その後三重交通次第を経て1965(昭和40)年近鉄に合併された後は近鉄と同じ1435mm(標準軌)に改軌され(工事の完成は1970年)、現在は近鉄特急などが直通している。
　近鉄と並行するように少し伸びているJR側のレールは、志摩電気鉄道時代の名残か?

　今回使用した近鉄の初詣用きっぷ「ゆめもうで」には、鳥羽-賢島間の乗車券&特急券がついていたので、それを利用して終点の賢島まで行ってみる。



　
　賢島まで乗車した「伊勢志摩ライナー」は、近鉄特急60周年記念塗装のものだった。

　賢島駅そばの水族館、志摩マリンランドを見学。
　「ゆめもうで」には賢島までの乗車券がついているほか、同きっぷをマリンランドの窓口に見せると入場料金が半額になるということで、館内は結構賑っていた。「ゆめもうで」効果?
　写真は、入り口に居たペンギン君。




　賢島-大阪間を結んでいる100系新幹線。絶滅した筈の2階建て車両も連結している。(^｡^)
　ちなみに料金は200円。




　
(左)日本における2階建て電車の元祖は近鉄ビスタカー。現在は3代目である30000系が活躍中。
　賢島駅付近の踏切にて撮影。
(右)編成の後半分は「サニーカー」だった。

　賢島駅を出発する普通列車。






　賢島駅南口の状況。↑の写真を撮った現在の賢島駅からは一段下がった位置にある。
　
(左)写真左側の三角屋根の建物は志摩電気鉄道時代からのもので、近鉄への合併後に「上」の駅が出来た後も、この駅舎も使用されており隣接するホームには普通列車が発着していたが(「上」のホームは特急が使用)、志摩スペイン村開業を睨んだ輸送力増強工事の一環として、1993(平成5)年に「上」の駅が拡張されるのに伴い「下」の駅は使用停止、普通列車も「上」の駅より発着するようになった。
　現在は写真右側の入り口より入り、エスカレータや階段を利用し「上」の駅へと上がる。
(右)「上」の駅へ通じる階段の踊り場より、「下」の駅へ通じる線路の跡を望む。
　線路跡に覆い被さるように「上」の駅の高架が作られている。

　志摩電気鉄道～三重交通時代の終点は、賢島ではなくその少し先の真珠港駅だった。
　主に特産品である真珠を貨物列車にて出荷する為に使用されていたようだが、近鉄合併後は改軌されたため貨物輸送と共に真珠港駅も廃止されたが、そこへ至る線路は残され(改軌され)、真珠港駅後には小さな車庫(賢島車庫)が置かれていた。
　それらも前述の「下」の駅の使用停止と共に廃止され、その線路跡は駐車場や宅地となっており、痕跡は残っていない。
　写真はその廃線跡で、向って左側のやや舗装が古い(白っぽい)駐車場の部分が廃線跡。
　写真奥の白壁に茶色い屋根の建物は賢島駅。(「上」の駅)

　
(左)賢島港より出港する英虞湾巡りの遊覧船。
　なんだか名鉄パノラマカー(と言うか小田急ロマンスカー?)みたいなデザイン。
(右)帰りも近鉄特急利用でした。