雨ニモ負ケズ?! (9/30撮影)

　　一体何時の話やねん状態ですが(^_^;)、桂駐屯地祭のレポートです。



　桂駐屯地は実戦部隊の駐屯こそ無いものの、中部方面後方支援隊本部を始め参加の後方支援部隊が駐屯しており、陸自中部方面隊に於ける後方支援の一大拠点である。
　特徴は、1942年にに三菱重工業京都発動機製作所として建設された巨大なノコギリ屋根の工場を、今日においても車輌等の整備工場や部品などの倉庫として利用していることである。


　さて、当日の京都は朝から時折激しく雨が降っており、本来なら観閲式典の会場になるであろうグラウンドは、御覧のとうり水浸し。
　実はワタシ、幸か不幸かここまで完璧に雨な陸自駐屯地祭に当ったことが無く、こう言うときのプログラムがどうなるのか皆目見当もつかない状態に陥っていると、今回同行させてもらったはるなさんが、案内役の隊員さんに今後の予定を質問してくれ、それによると屋内にて観閲式典を行うとのこと…

　よく見れば出ていた案内看板(爆)に従い、期せずして桂駐屯地名物巨大車輌整備工場の一角に足を踏み入れる。
　
(左)入場を前に待機中の隊員の皆さん。独特のライティングによりシルエットが浮かびあがる。
(右)入場/整列後に警備の隊員さんが「もう少し前までどうぞ」と規制線を前進させてくれ、こんな写真が撮れました。
　何処までも続くかと思われるほどに巨大なこの建物は、今日新たに建築するのは建築基準法の規制により不可能なのだとか。
　そんな巨大な建物のほんの一角にて式典は開催された。
　大きな建物は音響効果抜群で、国旗の登壇/降壇の際に音楽隊の吹奏する国歌が大きな建物に響いた。
(デジカメの動画機能による収録したものを、アップロードの容量制限に合わせて縮小したものなので、音響のよさはサッパリ伝わらないですが、一応動画はこちら。アタマが一瞬切れてますけどね)
　ここで音楽隊の演奏を録音したCDとか作れば売れるかも??

　観閲式典が終了し退場する隊員の皆さん。







　屋内開場なので当然ながら訓練展示(模擬戦)は実施されず、音楽隊の演奏に続いて装備品展示が実施された。
　比較的広い屋内会場に装備品が並ぶ様は、まるで兵器見本市のよう?



　
(左)92式浮橋。
　重量約50tの90式戦車にも対応している。
　写真のように折り畳まれた状態で輸送され、水面に落とされると自動的に展開するそう。
　これを幾つか繋いで浮橋として利用できる他、単体をボートで押して艀として使用する事もできる。
(右)81式架柱橋車。
　順光側に回ると、屋外展示の撮影では潰れてしまう細かいディーテルまで撮影できた。

　　
(左)96式装輪装甲車。
(中)87式偵察警戒車。
(右)偵察バイク。

　
(左)軽装甲機動車。
(右)93式近距離地対空誘導弾

　
(左)ホーク改。屋内で見るとよりインパクトのある形やな～
(右)FH-70 155mm榴弾砲。
　後方に92式浮橋。

　
(右)12.7mm重機関銃。
(左)64式小銃。
　89式小銃は戦闘職種の部隊への配備が進んでいるが、後方支援の部隊ではまだまだ現役。

　84mm無反動砲カールグスタフ。







　
(左)屋外に展示されていた第103不発弾処理隊の車輌。
　第103不発弾処理隊は中部方面隊担任区域の不発弾処理に出動する。管内には京阪神や東海地方など、戦時中は激しい爆撃にさらされた地域があるので、戦後60年以上経た今日においても出動の機会はなくならない。
(右)荷台には米国製1t爆弾(のドンガラ?)を搭載した状態で展示。

　爆弾(不発弾)本体にネジ状にセットされている信管を外せば、爆弾はただの火薬の塊と化し無力化されるのだが、上空から投下され地面と激突した衝撃に加え、長い年月地中に埋もれて錆びたりしているので当然ながら一筋縄では外れない。

　そんな時は、ハイ!
ロケットレンチぃ～
(声の出演・大山●ぶ代(^_^;))。

　両端の円筒状の部分に、12.7mm重機関銃用の弾を利用した火薬カードリッジを互い違いの方向にセットし、電気着火にて発火させる事で信管に固定したレンチを回転させ信管を外すのだそう。

　任務の性質上、市街地など民間の目に触れる事の多い不発弾処理隊だけに、室内に貼られた不発弾処理隊のモットーには「1人ひとりが広報官」との文字があったのが印象的だった。


　最後になりましたが、当日お世話になった皆様有り難うございました。



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