平成22年度 海上保安庁観閲式及び総合訓練 その6 (5/29撮影)

　引き続き総合訓練の写真です。

　海上防災訓練の後に行われたのは、武装密輸船捕捉・制圧訓練。
　訓練は前段と後段に分かれており、前段は貨物船等比較的大型の船舶の捕捉・制圧の訓練だった。
　写真は、想定容疑船に対し旗りゅう信号及び警笛(ってこれは写真では伝わらないけどね)等で停船命令を発するPLH31「しきしま」(横浜)。
　マスト左舷側には訓練中を示す「U」と「Y」の信号旗が(これは参加各船艇が掲げている)、右舷側には「直ちに停船せよ」を示す「L」の信号旗を掲げている。




(左)船首に海賊旗を掲げ想定容疑船役を努めるPL08「とさ」(高知)を追尾するスーパーピューマー「みみずく」(関空)とPM31「あぶくま」(福島)。
(中)「あぶくま」が想定容疑船の針路を規制する。
(右)「みみずく」から想定容疑船へSAT(特殊警備隊)が降下し船橋を制圧。

　
(左)訓練を終え引き上げるPM30「かの」(下田)と「みみずく」
(右)武装密輸船捕捉・制圧訓練の後段は工作船等比較的小型の船舶を対象とした訓練。
　写真は後段の訓練に登場したベル212「ユーカラ」(函館・「つがる」搭載機)


(左)想定容疑船役を務める旧塗装の巡視艇CL93「さるびあ」(四日市)を追尾する、PC109「なつぐも」(対馬)・監視艇「みょうこう」(横浜税関)・ベル212「ユーカラ」。
(中)複合型ゴムボートも追尾に加わる。
(右)想定容疑船からCL125「しらはぎ」(宮城)に向けて銃撃(を模した特殊効果)。


(左)想定容疑船へ「正当防衛射撃」
(中)追尾に参加していた警視庁の「ふじ」と神奈川県警の「あしがら」
(右)想定容疑船に隊員が乗り移ってこれを制圧。


・高速機動連携訓練
　総合訓練のラストは、高速船隊の展示。
　その前段は3隻のPL型巡視船による展示で、直進する海自護衛艦「たかなみ」の針路を横切りつつ追い抜いてゆくと言うもの。

(左・中)PL68「すずか」(尾鷲)と「たかなみ」
　「たかなみ」の名誉の為(?)に書いて置くと、「たかなみ」型護衛艦も4基2軸のガスタービンエンジンにより30ktの速力を発揮できる(出力60,000PS)
(右)隊列後方(画面手前側)より、PL68「すずか」・PL62「はかた」(福岡)・PL52「あかいし」(鹿児島)が参加した。

　後段は3隻のPS型巡視船による展示

(左)先頭からPS14「あかぎ」(茨城)・PS08「かりば」(根室)・PS09「あらせ」(宿毛)が登場
(中)PS09「あらせ」。船首には20mm多銃身機関砲(バルカン砲)を装備
(右)「あかぎ」と「たかなみ」

　
(左)最後に3隻が横並び。
(右)出番を終えて引き上げる「たかなみ」と「しきしま」。
　「しきしま」の飛行甲板にはスーパーピューマーが着船している。
　ちなみに「たかなみ」型護衛艦は全長151m・基準排水量4650t。巡視船「しきしま」は全長150m・総トン数7175t。


　つづく。