平成22年度 海上保安庁観閲式及び総合訓練 その2 (5/29撮影)

　今回は、観閲式のうち海保船艇の観閲の写真です。







　受閲船隊第1小隊は大型の巡視船等で構成

(左)ヘリ2機搭載型巡視船 PLH31「しきしま」(横浜)
　プルトニュウム輸送護衛の為建造された海保のみならず世界でも最大級の巡視船。
　35mm連装機関砲×1・20mmバルカン砲×2と重武装。
(中)ヘリ1機搭載型巡視船 PLH06「ちくぜん」(福岡)
(右)1000トン型巡視船「とさ」(高知)
　救難強化型巡視船として設計された「えりも」型巡視船は、ヘリとの連携を重視し船体後部に大きな飛行甲板を持つのが特徴。(格納庫は持たないのでヘリ搭載能力は無い)

　
(左)測量船HL01「昭洋」(本庁海洋情報部)
(右)航路標識測定船LL01「つしま」(本庁交通部)


　受閲船隊第2小隊は新世代の大型巡視船で構成。

　2000トン型巡視船PL52「あかいし」(鹿児島)
　北朝鮮による工作船事案を教訓に設計された「ひだ」型巡視船は、40mm機関砲・20mmバルカン砲各1門の強力な武装と30ノット以上の高速度性能を持ち、工作船追尾の為高速巡視船やヘリ等で構成される高速機動船隊の現場指揮船としても運用される。


(左)1000トン型巡視船PL62「はかた」(福岡)
(中)1000トン型巡視船PL68「すずか」(尾鷲)
　拠点機能強化型巡視船として設計された「はてるま」型巡視船は、離島海域等での警備に際しヘリや小形船艇への給油など母船機能を持つ。武装は30mm機関砲と放水銃が各一門。速力は約30ノット。
　また、この春就役したばかりの「すずか」は先代の「すずか」(「しれとこ」型巡視船)同様「警備強化巡視船」に指定されており、乗員は警察の機動隊のような装備にて登舷礼を実施していた(右写真)。


　受閲船隊第3小隊は高速巡視船で構成

(左)350トン型巡視船PM31「あぶくま」(福島)
　北朝鮮による工作船事案を教訓に設計された「とから」型巡視船は、ウォータージェット×3基により35ノット以上の速力を発揮する。
(中)180トン型巡視船PS08「かりば」(根室)
(右)180トン型巡視船PS09「あらせ」(宿毛)
　外洋高速巡視艇「らいざん」型は同「しんざん」型の改良型で、食料等の搭載量を増やし連続行動時間を延長している。


　受閲船隊第4小隊は小形巡視艇で構成

(中)30メートル型巡視艇PC109「なつぐも」(対馬)
(右)30メートル型巡視艇PC115「あわぐも」(中城)
　「はやぐも」型巡視艇は、領海警備や密漁取締のために設計された巡視艇。

　
(左)20メートル型巡視艇CL38「しゃちかぜ」(名古屋)
(右)20メートル型巡視艇CL125「しらはぎ」(宮城)
　「ひめぎく」型巡視艇は、計画中のものも含め150隻以上が全国に配備され、今尚量産が続いている巡視艇。

　つづく。