名古屋市消防局の出初式へ行ってきた その1 (1/13撮影)

　出初式のレポート前半は、巡閲式典及び分列行進の模様です。
　名古屋市消防局の出初式は、巡閲式典～分列行進～消防訓練展示…と言う流れで実施されます。陸自の駐屯地祭と基本的には同じですね。


・式典前
　水タンク車。
　守山消防署に一台のみ配備されている大型のタンク車で、消防訓練のラスト一斉放水時に消防団の過般式ポンプより放水する水を、予めビニールプール状のタンク内に注水に来たよう。写真右端に写っている緑色の物体がそれ。

　名古屋市消防局の消防艇「金竜」がやってきた。
　名古屋市消防局の消防艇は更新の時期に来ているらしく、「金竜」「銀竜」と2隻居た消防艇のうち、昨年は(旧)「銀竜」のみ、今年は(新)「金竜」のみが登場。
　新消防艇は従来の物に比べ小形のものが採用されている。こうすると船舶免許が小形の物で済むなどコストが削減できるから…らしいです。

　名古屋市消防局の小形艇「飛竜」。こちらも新しい艇に替わっていた。
　民間用のプレジャーボートをベースに所用の改造を施した物に見えるが、不勉強にして詳細はよく判らないです。


　出港してゆく海保巡視船「みずほ」。手前には名古屋市の「金竜」が居る。
　昨年の出初式の時も同じタイミングで出港していた。或いは出初式の際に「みずほ」の定位置(イタリア村横の何時もの接岸場所)付近にて花火を打ち上げるので、退避しているのかも?
　でも、それなら予め別の埠頭に停泊させておけば済むことだし…謎だ…(^｡^;)

　海保巡視艇(消防艇)「しらいと」。
　昨年に引き続き、一隻のみ参加の名古屋市の消防艇の「相方」を努めるべく参加。





・巡閲式典
　
(左)整列した消防職員及び消防団員の巡閲に向う名古屋市の市長さん。(後部座席右側の人)
　式典には、消防職員と消防団員合計2000名以上が参加している。
(右)万歳三唱で式典終了。

　
　式典が終了し部隊が分列行進の準備をしている間に、名古屋市が2機保有する消防ヘリの1機「なごや2」がホバリングを中心としたデモフライトを実施した。
　「なごや2」はアエロスパシアル(現ユーロコプター)AS365N2「ドーファン」で、機首には「ヘリテレ」のカメラなどがついている。
　

・分列行進
　消防団員の皆さんが徒歩による分列行進を行う。
　16有る名古屋市の各区ごとに消防団連合会が有り、約2000名の人員が行進してゆく。



　続いて各種消防車による分列行進。約80両の車両が参加した。
　
(左)先頭は名古屋市消防本部の指揮車。
(右)こちらは東消防署の指揮車。各区に置かれている消防署ごとに一台ずつ配備されている。
　市販のRV車などをベースにしていてその形態は様々。
　ちなみに消防車1台とその人員が「1個小隊」で、各区の消防署が「1個大隊」なのだそうで、この車輌は大隊の指揮車。

　(左)救助車。
　レスキュー用の各種機材を搭載している…らしいのだけども、近年の消防車はシャッター内に装備や機材を納めた「箱型」と呼ばれるタイプのものが主流になっていて、外観では区別がつきにくい。そのせいなのか車体全面に「救助」等とその車輌の役割を記したステッカーが貼られている。
　名古屋市消防局の消防車は、赤色…後に蛍光オレンジ色に反射テープの白帯を巻いたものが多かったが、この車輌は赤色塗装のみ。見た所新しい車輌のようにも見えるのだけど、塗装に関しての方針が変わったのかな?
(右)はしご車の分列行進。
　増加する高層建築に対応し、40mもの高さに達するはしご車も配備されている。
　実は車両の分列行進の途中から、その後に分列行進する市民防災組織の皆さんが、我々の目前にて隊列を組み待機されていたので、ただでさえ逆光な上にアングルが苦しくなってます。(^｡^;)

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(左)科学車。工場が集中する港湾地区に配備されている。
　機器等が露出している昔ながらのタイプで、車体上にゴツい放水銃を装備している。
(右)ウニモグ。
　高い走破性能を誇るメルセデスベンツ製の4輪駆動車で、各地の警察や消防などに採用例があるよう。名古屋市消防局では緑消防署に1台配備されている。
　車体全面には障害物除去用のプラウ(鍬)を装着している。

　救急車。
　名古屋市消防局は高規格型の救急車に救急救命士を搭乗させて運用している。
　近年は不要不急と思われる出動要請が多々有るとのことで、会場でも救急車の適正利用が呼びかけられていた。

　ヘリコプターによる分列行進。
　
(左)例年どうり、名古屋市消防局の2機のドーファン(「なごや」「なごや2」)のほか、京都市消防局のドーファン「あたご」、愛知県の防災ヘリ「わかしゃち」(ベル412)、岐阜県の防災ヘリ「若鮎I」(BK117)の計5機が参加。
　先頭を行くドーファン3機は、胴体後部に装備した発煙筒より赤いスモークを発生させている。
(右)名古屋市の「なごや」(手前)と京都市の「あたご」。
　京都市消防局は、「あたご」と「ひえい」という、艦船好きにはおなじみの名前が付けられた2機のドーファンを運用している。

　
(左)愛知県の防災ヘリ「わかしゃち」。
(右)岐阜県の防災ヘリ「若鮎I」。
　
　消防艇の分列行進。
　
(左)海保「しらいと」船上では、乗員の皆さんが登舷礼を実施していた。
(右)分列行進を終えた名古屋市の「金竜」。その向こうに居るのはセラヴィ観光汽船の「ミロス」。(ブルーボネット行き)
　消防とは関係無いですが、艦船好きにとっては使い勝手のよかった名鉄観光汽船の遊覧船を名古屋港より駆逐した後の、セラヴィ観光汽船の名古屋港の遊覧船に関するやる気の無さというかグダグダぶりはどうにかならないモンでしょうか?
　今年夏に使用機材が四日市港内にて座礁事故を起こして以来休航が続き、そのまま冬季休航に持ち込まれています。
　名鉄観光汽船時代は、冬季でも小型船にて遊覧船が運航されていたのにね。

　分列行進が終わり次のプログラムは消防訓練の展示。
　展示訓練の前段である救助訓練に使用する各種車両が会場横に待機していた。
　今年は名古屋市交通局よりバスの貸し出しを受けていたが、運転席に居るのが交通局の運転士さんではなく消防職員の方というのが何だか新鮮。(^｡^)


蛇足・今日は1月19日…つまり「119番の日」だから、消防ネタを乗せるには持って来いの日だね…と思ったら、「119番の日」は11月9日でした!
　

　そんなこんなで、後編につづく。



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