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 アンケートの途中経過によると誰も鉄ネタを欲して居無いようですが(^。^;)。構わず豊田市の鞍ヶ池公園に保存されている名鉄800系電車の撮影レポートです。

 名鉄800系はワタシを名鉄信者たらしめた元凶(ォィォィ)といえる電車だったりしますので、まさに「異常な愛情」炸裂な感じのレポートですが、宜しければお付き合いくださいませ。





・名鉄電車で豊田市駅へ
7700@豊田市 当日は台風の影響で活発化した梅雨前線の影響で、曇り時々雨といった天候。
 しかも「時々雨」と言うのが写真のような尋常ではない振り方だったりして、なかなかナンギな天候。
 写真は独特な配置のヘッドライトを輝かせ、豪雨を衝いて豊田市駅へ滑り込む7700系電車。
 パノラマカーの増結用車輌として貫通型前面登場した本形式だが、現在はワンマン運転用の機器を搭載し全車が三河線へ集結している。

 …などと、一時間に一本しかない鞍ヶ池公園へのバスの発車時刻近くまで余裕ブッこいて電車を撮影していたのが裏目に出て、いざ駅前に出てみるとバスの乗り場がよく判らず、雨で滑りやすくなるタイルで舗装された駅前を右往左往しているうちに見事にバスへ乗り遅れる。(^。^;)

バスの車内 仕方が無いのでナンヤカンヤと時間を潰し一時間後のバスに乗車。
 発車時はほぼ座席が埋まるぐらい居た乗客も、平日の昼間…しかも雨なせいか、終点近づくとワタシ一人になっていた。



・鞍ヶ池公園に到着
鞍ヶ池公園 豊田市東部に位置する鞍ヶ池公園は、灌漑用の鞍ヶ池に隣接して作られた公園。
 ワタシが使った電車+バスによるアクセスの他、東海北陸自動車道のハイウェイオアシスよりのアクセスも可能。
 その東海北陸自動車道の完成に合わせ公園全体が再整備され、その一環として800系電車も再整備されたそう。
 公園には動物園や観光牧場なども併設されており、入園は無料。

展示の状況 モ800形(※1)電車は名岐鉄道(※2)が押切町(※3)-新岐阜間直通運転開始に備え昭和10年より増備した大型車(※4)で。戦前から戦後の3800系(※5)にまで至る「名鉄スタイル」を確立した名車と呼ぶにふさわしい車輌。
 当初は単行運転可能な両運転台車として落成したが、後年一部を除き片運転台化され、各務ヶ原線の増結用車輌として製造されたク2310形とコンビを組んだ。
 
説明板 展示されているモ805+ク2313の編成は、昭和54年の名鉄豊田新線(※6)の開業に先立ち、信号など保安施設のテストの為3ヶ月に渡って試運転を繰り返した車輌で。その後昭和58年まで現役で走行し、引退後豊田市に寄贈された物だそう。

805前面 モ805の先頭部分、なかなかの「美形」でしょ?
 名鉄の旧型車は、晩年踏切事故対策のため高運転台化され原型を崩したものが多かったが、この編成は窓こそアルミサッシ化されているものの、基本構造は原型の低運転台のまま。
 ヘッドライトも原型(※7)の一灯タイプの物だが、展示に際し破損防止のために金網が設置されている。
 行き先表示に出ている「鞍ヶ池公園」と言う駅は、当然ながら実在しない。

805前面下部 行き先表示板と種別表示板、貫通扉手すりにガイコツ形テールライトにD16台車…オイラのフェチ心をくすぐるアイテムがテンコ盛り状態…(´д`;)ハァハァ
 前面車体裾部のグレーに塗られた三枚ヒダの物体は、「アンチ・クライマー」と呼ばれる鉄で出来たある種の錘。
 電車同士が衝突した場合、「相手」が車体床上に乗り上げてきて車体を破壊し、乗客及び乗務員に被害を及ばないようにする為のもの。
 アンチクライマ同士がかみ合い、台枠(シャシー)で衝撃を吸収するのが目的。

805車番 車体番号付近。
 比較的良好な状態で展示されているとは言え、痛みが進んでいると思われる箇所も散見された。
 貴重な車輌を末永く保存する為にも、リニューアルの際に撤去されたと言う上屋の再設置をお願いしたいところ。(※8)

連結部分 連結面付近の状況。ク2313(左)とモ805(右)で戸袋窓の形状が異なっている。
 製造当時は同一だった箇所も、後年の改造で一両一両に変化が出てくる…というのは古い電車の常。


D15 D15
 台車をみる。ク2313のD15(左写真)とモ805のD16(右写真)。
 基本的には同型のものだが、モ805のD16台車には各軸に1個ずつ(つまり1両で4個)、当時としては比較的強力(112.5kw)なモーターが取り付けられている。
 ク2313のD15台車にはモーターが付いていない。
 現役時代の写真を見ると、台車を始め床下機器は汚れていてどんな色かわからないが、本来はグレーに塗られていた事がわかる。
 
車輪 車輪及び車軸も展示されていた。
 車軸に大きな歯車がモーター側についた歯車とかみ合っていた。
 戦前製の本車は、当然ながら吊り掛け駆動方式(※9)を採用していた。


銘板 ク2313の製造銘板。本車は昭和13年日本車両製。
 ちなみにモ805の方は昭和10年日本車両製。



2313前面 2313側より
 ク2313側より撮影。
 こちら側の行き先及び種別は特急/豊田市を掲出している。実際そんな系統が有ったかどうかは不勉強にて不明。
 前面及び車体形状は800形のものを踏襲している。
 車体横の階段は公開している車内への出入り用。
 
俯瞰 背後の丘の上より俯瞰で撮影。
 基本的には同一とは言え、両車ではベンチレーターの形式など細部に違いがある。




パンタ回りの状況 パンタグラフ回りを撮影。パンタの至近にもベンチレーターがあるのね。
 パンタが上がりきらないように(或いは、落っこちないように?)、棒状のもので支えいてる。



805側より 再びモ805の前面。
 丘側の車体横はプラットホーム状になっており、ここより車内へと出入りする事もできる。




側灯 独特な形状の戸締め灯…(と言うのかな? ドアが開いている時に赤く点灯するライト。)
 





 次回は車内見学編の予定です。



※生半可な知識を基にした脚注(^。^)※
 ※1 美濃町線末期に登場し、同線廃止後は豊橋鉄道及び福井鉄道へと移籍した2代目のモ800形とは当然ながら別物。
※2 名鉄の前身の一つ。名古屋(押切町)-新岐阜間など、いわゆる「西部線」を建設した。
 名古屋(金山橋)-豊橋間などいわゆる「東部線」は愛知電気鉄道によって建設された。
 名岐・愛電両社は昭和10年8月に合併し、今日の名古屋鉄道が誕生している。
※3 かつての西部線のターミナル駅。名古屋市電を介して名古屋市中心部へと連絡していた。また一部電車は名古屋市電へと乗り入れていた。
 地下駅である新名古屋駅を介して東西直通運転が始まったのは昭和19年。
※4 上記の如き理由から、それまでの名岐鉄道の電車は、揖斐/谷汲線での最後の活躍も記憶に新しい750形など路面電車サイズのものだった。
※5 運輸省規格型…と言いつつ、そのスタイルは800系以来続く「名鉄スタイル」そのものだった。
※6 現在の名称は「豊田線」。
※7 末期には、ケースはそのままでシールドビーム2灯のいわゆる「ブタ鼻」タイプへと改造された車両が多かった。
※8 上屋が無い方が撮影はしやすいのだが、肝心の被写体が無くなってしまっては元も子もないしね。
※9 旧型の電車に多く採用されていた駆動方式。台車枠と車軸の間を橋渡しするようなモーターを吊り掛けるので、吊り掛け式と呼ばれる。加速時に独特の騒音を発するのが特徴のひとつで。興味のない人には騒音でしかないが、鉄ヲタは(少なくともワタシは)この音が大好物だったりするが、旧式ゆえに近年では吊り掛けモーター車は貴重な存在。 詳しくはコチラをご参照。





 本投稿及び添付した写真は私ちゃりんこジョニーの著作物であり、中国人が運営する悪質パクりブログ「中華人民共和国萬歳」改め「JMSDF rie」を始め、他のサイト及びブログ等への無断転載はお断りします。 
 また、そのような窃盗行為を行う中国人悪質パクりブログ「中華人民共和国萬歳」改め「JMSDF rie」と、削除依頼を相手にしないと言う形で知的所有権侵害行為を黙認・助長するヤフージャパンに対し抗議の意を表し。これを読まれている皆さんへは、このような不誠実かつ反社会的企業でるソフトバンク社のサービスへの不買を呼びかけるものです。
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