8/26の名古屋港 その2

　前回より間が開いてしまいましたが、護衛艦「さわゆき」の一般公開に続き、名古屋港開港100周年記念行事の一環としてガーデン埠頭で公開されていた、国土交通省 中部地方整備局所属の「清龍丸」と「白龍」も見学のレポートです。










・浚渫兼油回収船「清龍丸」
　先ずは後部より撮影。巨大な構造物はヘリコプターデッキ。
　本船の役割の一つが災害発生時の情報収拾作業で、そのためにも有用な装備。
　ココまで上がれれば、その後に接岸している「さわゆき」を良さげに撮影できそうだったが、残念…と言うか当然ながらこの部分は立ち入り禁止だった。

　船尾に装備されたドラグヘッド。
　浚渫作業の際はこの部分を海底に降ろし、時速2～3ノットで航走しつつ作業を実施する。




　船首方向より。後方には護衛艦「さわゆき」が少し見えている。
　L字型のパイプ状のものは、浚渫し泥艙に貯蔵した土砂を中継台船へと排送する、舷外排送管。


　タラップを渡り船内見学へ。
　赤い物は油回収器。





　船橋前面についていた銘板。
　本船は全長104m 総トン数4,792t 。










　船橋の操作スタンド。
　操船及び浚渫/油回収に伴う操作はここと機関監視室より行えるそう。
　ブリッジとCICが一体化したようなものかな?



　推進器操作ハンドルなど。
　本船のスクリュー部分は360度回転できるようになっており、舵は持たない。
　よって舵輪に相当する物は、左右両方のスクリューを同時に回転させる時に使用する小さな丸いハンドルと、左右個別に回転させる時に使う2本のレバー。

　浚渫集中作業盤。






　船首方向を望む。
　船体中央部が、浚渫した土砂を貯蔵する泥艙になっているのが判る。




　
(左)船橋後部にある機関監視室。
(右)食堂。
　まだ新しい船と言うこともあり、広くて清潔と言う印象を受けた。

　
　厨房。
　防火と言う観点からか、電気を使用した調理器を使用しているよう。
　海自の隊員さんが見学している姿もチラホラ見受けられた。素人目には海自の艦より居住性も操作性良さげに見えたので、帰ってから文句(と言うか愚痴?)言ってるだろ～ナ～…と妄想。(^｡^;)


・清掃兼油回収船「白龍」
　
　伊勢湾及び三河湾を守備範囲に、海面に浮かぶゴミの収集を実施している船。
　油流出事故発生の際には、油回収も行えると言う。
(右)比較的短い船体に、トップヘビーそうな上部構造物が乗っている姿は、何となく海自の「ひうち」型多用途支援艦を連想させ、「ひうち」型と違いこちらは双胴船にもかかわらず、「ひうち」型と同様停泊中も結構揺れていた。

　　
(左)揚貨装置。
　水面上のゴミを拾い上げる。チェーンソーも付いている。
(中)ゴミ回収装置。このカゴ状のものを双胴の間に降ろし、2～5ノットで航行しつつゴミを回収する。
　その後方には浮遊ベルト式油回収装置。
(右)塵芥コンテナ。
　
　船橋内の様子。








　普段は護衛艦や巡視船を取上げがちな当ブログですが、安全航行の確保の為にこういった船舶も活動していると勉強になりました。

　最後になりましたが当日現地でお世話に成った皆様有難うございました。


・オマケ
　
　名古屋港ポートアイランド付近で作業中(?)の清龍丸 海釣り公園より5/23撮影



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