大名古屋のシンボルだがね! (9/16撮影)

　この日友人と実施していたヲタ系ショップ巡り名古屋市内散策の締めくくりとして、名古屋市中心部のランドマーク、名古屋テレビ塔へと登ってきました。
　何年ぶりか思い出せないぐらい前に登ったきりのテレビ塔は、昨年全面的に改装されナウくてトレンディなスポットすっかりオサレになっていました。
　以前の観光地特有の「いなたさ」丸出しの頃しか知らないワタシにとっては、「こんなんテレビ塔とちゃう!!」と言う印象が第一に有りましたが、これが時代の流れの中で生き残る為の一つの選択なのでしょう。






　600円の料金を払い展望台へ。
　もう一つの大名古屋のシンボル名古屋城が、ライトアップされて薄暮の町に浮かび上がっていた。
　全高180mのテレビ塔の中間部に展望施設が設けられており、そこまではガラス張りの展望エレベーターにて運ばれる。そのほか階段もあるが、高所恐怖症の私にはゼッタイ無理!(^_^;)。
　展望施設は高さ90mに位置し密閉式(ガラス張り)のスカイデッキと。その上部、高さ100mに位置する開放式(金網張り)のスカイバルコニーの二層から成る。
　写真撮影に際しては、前者はガラスの汚れが、後者は金網が気になり一長一短といったところ。ただし、スカイバルコニーの金網は、レンズ径の小さいコンパクトカメラならその目からレンズを突き出すようにする形でクリア出来る。
　ちなみに今回掲載した写真は全てスカイデッキで撮影した物です。

　名古屋栄の新名所、オアシス21を見下ろす。
　公園と愛知県芸術文化センター及びNHK名古屋放送センターなどが集まる複合施設で、その地下にはバスターミナルも設置されている。
　中央の楕円形の物体は、展望台「水の宇宙船」。その形状から一部のトレッキーは「ヴァイジャー」と呼んでいるとか居ないとか…。(^_^;)
　またNHK放送センター内には車輌メーカー直営の鉄道グッズショップ、日車夢工房もある。

　テレビ塔南方向の眺め。
　眼下の道路は東西と南北に走る名古屋名物100m道路の1つ、久屋大通。
　その緑地帯の地下…つまりテレビ塔の直下には、地下鉄名城線が走っている。

　テレビ塔東方向の眺め。視線の先にはある意味テレビ塔のライバルである名駅摩天楼(苦笑)の高層ビルが見える。
　その中でもひときわ高いのがJRセントラルタワーズと、そのホテル棟の前に立ちはだかるように立つミッドランドスクエア。
　セントラルタワーズの展望施設は、眼下の線路を一望できリアル鉄道模型状態を堪能出来たのだが。現在は高島屋の１フロアとして改装され、オサレなレストランやエステサロンなどが入っており、展望(のみ)を楽しむのは無理っぽいよう。
　ミッドランドスクエアの最上部は、入場料700円にて展望施設として開放されている。

　
　名古屋テレビ塔はテレビ放送の電波発信と観光の施設として、「塔博士」の名で知られる内藤多仲博士(※1)の防災や都市景観にも配慮した設計の下、8ヶ月の建設期間を経て1954(昭29)年6月28日に開業した、四角溝桁式自立鉄塔。
　使用鉄材は約1,000t、塔の総重量は3,300tだそう。
　
　そんな名古屋テレビ塔も、相次ぐ高層ビルの建設と間近に迫りつつあるアナログ地上派停波(※2)により岐路に立たされており、そんな状況下で生き残りをかけたのが、今回の全面改装であった。

　どんな形であれ、これからも名古屋のシンボルとして存在しつづけて欲しいと思いつつ、最後に足元よりその勇姿を撮影した。


※1 2代目通天閣・札幌テレビ塔・東京タワー等の設計も手がけている。
※2 地上デジタル放送用の電波塔は、新しく瀬戸市に建設された。