ひろでん! (5/4撮影)

　ゴールデンウイークは中国地方へと遠征してきました。
　この日は1日フリーパスを使って広電(広島電鉄・広島の路面電車)を回ってきました。

　写真は広島駅の広電乗り場で折り返す3700形。
　80年代に各地の路面電車に採用された「軽快電車」と呼ばれる新世代の高性能車の連接車バージョンで、角張った車体デザインも特徴の一つ。



　
(左)先ずは宮島へ。
　宮島へはJRの方が早く、実際途中でJRの電車に抜かれたりしたのだけど、駅間及び運転間隔の狭さで対抗する広電側も健闘している印象。
(右)宮島口駅に並んだ各形式。
　一番右側に居るドイツ製の超低床LRV5000形「グリーンムーバー」の第1編成は、アントノフ124輸送機にて広島空港まで空輸された事でも有名。
　(補助金を利用して購入した関係で、納期を間に合わせる必要が有ったらしい)

　
(左)フェリーを使って宮島へと渡る。
　本土側の宮島口と宮島間には、JR西日本(青函及び宇高航路亡き今となっては唯一の鉄道連絡船)と松大(広電系)の2社が航路を開設しており、当日は2社とも10分間隔で運航していた。
　先ずはJR西日本の船に乗ってみる。
(右)JR側のセールスポイントは、厳島神社の鳥居の前を通過する航路を通ること。


(左)鳥居とJR西日本の「ななうら丸」
(中)通常の船のように進行方向が一定もタイプ(ななうら丸)と、形状が前後対象で前後どちらにも進める瀬戸内の短距離航路でよく見られるタイプの船(みやじま丸)の2種類があった。
(右)松大もJR同様2タイプの船を運用していた。


(左)宮島の消防車。
　防火設備の点検か何かに来ていたよう。
(中)猿回しが行われていた
(右)鹿もいた

　帰りは松大の船に乗ってみる…がその直前つか、2社の各3隻の船がそれぞれ10分間隔で往復している「過密航路」を、水上バイクの一団が高速で横切っていった。



　専用軌道と併用軌道の結節点である西広島駅より「撮り鉄」状況開始。
　以前は己斐(こい)駅と言った西広島駅は、高い天井に覆われた近代的な構造へと改装されていた。
　左側は従来の「軽快電車」スタイルからより近代的なスタイルへとデザインを一新して製造された3950形で、この後の増備は超低床車へと移行した。
　右側は、広電初のVVVF車である3800形。


(左)宮島口方への折り返し専用である一番ホームに停車していた3900形。
(中)広電等で利用できるICカード式乗車券「ＰＡＳＰＹ」のラッピング広告を施した5000形「グリーンムーバー」
(右)杖を突いたお年寄りの乗車待って出発。
　環境と人に優しい…と言うのが近年の路面電車のキャッチフレーズ。
　ノスタルジーではなく、最新の交通機関として評価されるべき乗り物だと思う。

　…とは言え、各地の中古車両が元気に走っているのも広電の魅力の一つ。
　写真は元京都市電の1900形。
　広電等、今日まで生き残っている路面電車路線の幾つかは、各地で路面電車の廃止が相次いだモータリゼーションの時代に、廃止された路線の(当時としては)比較的新しい車両を調達して車両の近代化を図った。


(左)車庫のある広電本社前駅付近へ移動。
　車庫から出てきた電車の後ろに見える四角くて白いビルが広電の本社。
(中)新旧広電オリジナル車の擦れ違い
　左側は昭和35年に宮島線直通対応車として製造された350形
　右側は国産初の超低床LRV5100形「グリーンムーバー・マックス」(平成17年製造初年)
(右)元京都市電の1900形が続行運転でやって来た。


　つづく。