伊勢湾フェリー 鳥羽-伊良湖航路 9月末で廃止の方針

・伊勢湾フェリー：廃止　４６年の航路に終止符　／三重(毎日)

・「伊良湖航路」廃止へ (東日)

・伊勢湾フェリー９月廃止　鳥羽―伊良湖、高速道割引が影響(中日)

　ご多分に漏れず、不景気と原油高に加え高速道路の大幅値引きがトドメを刺したようです。



…と言うことで、過去に撮影した伊勢湾フェリーの写真を少々。

・2005/02/28撮影

(左)かつて常滑(中部国際空港対岸)に有った乗りば。
　中部国際空港開港に合わせ、師崎(知多半島先端)-鳥羽間の航路を常滑-鳥羽間へと変更したが、利用が伸びず2007年3月31日で廃止されている。(師崎航路も復活せず)
(中・右)「伊勢丸」が常滑へと入港してきた。


(左)ワタシも「伊勢丸」へと乗り込み鳥羽を目指す。
　写真は後部ランプから乗船する中部国際空港-鳥羽間のリムジンバス。
　リムジンバスと言いつつ、「乗車」の区間は両端の中部空港-常滑フェリーターミナルと鳥羽フェリーターミナル-鳥羽駅前間のみで、行程の大半は「乗船」というユニークな路線だったが、常滑航路廃止とともに消滅している。
(中)途中で「伊勢丸」とすれ違う。
(右)鳥羽港のフェリー乗り場に接岸した「伊勢丸」。

　鳥羽に入港してきた「渥美丸」
　「渥美丸」は現在既に引退している。






・2007/01/21撮影

(左)答志島を背景に鳥羽湾を進む「鳥羽丸」を菅島より撮影
(中)鳥羽港のフェリー乗り場を鳥羽市営渡船より撮影。画面左手に「三河丸」画面右手に「伊勢丸」が写っている。
　伊勢丸が居る方がフェリー乗り場。
(右)乗り場横に埠頭に接岸していた「三河丸」を鳥羽市営渡船より撮影。
　「三河丸」は現在既に退役しており、フィリピンへ売却されたそう。

　
(左)鳥羽港のフェリー乗り場に鳥羽丸が到着。
　乗り場のゲートにも有るように、鳥羽-伊良湖(渥美半島先端)航路は、紀伊半島から東京方面へのショートカットルートとしての役割も担っていた。
(右)「鳥羽丸」へ乗り込み、当日鳥羽沖に停泊していた海自試験艦「あすか」の撮影がてら伊良湖へと渡る。
　途中「伊勢丸」とすれ違った。


・2009/12/31
　鳥羽へ入港してきた「知多丸」を鳥羽水族館より撮影。
　鳥羽港のフェリー乗り場は鳥羽水族館のすぐ隣。


　常滑航路廃止後に唯一残っていた鳥羽-伊良湖航路の廃止により、伊勢湾フェリーは全ての航路が廃止さるため、保有する3隻のフェリー(鳥羽丸・伊勢丸・知多丸)とターミナルビルは売却、従業員は全員解雇され会社は清算する方針とのこと。

　環境保護が叫ばれている昨今に於いて、道路優遇策偏重でフェリー業界は枯死するに任せるかのように見える国の方針には正直疑問を感じます。