鶴翼の要で その1(7/29撮影)

　本州を鶴翼に例えると、舞鶴はその要の位置に存在する。
　近年緊張を増す日本海側において、その鶴翼の要に存在する海上自衛隊舞鶴地方隊は、艦船29隻/総トン数1,400ﾄﾝ/隊員数約2,000名(舞鶴基地の自衛艦隊所属部隊を含めると35隻/56,000ﾄﾝ/約3,600名)でもって防衛・警備の任務についており。先日発生した新潟県中部沖地震においても災害出動を実施している。

　7/28-29の両日舞鶴沖にて実施された今年の舞鶴地方隊展示訓練のうち、7/29のDDH141護衛艦「はるな」に乗艦する機会を得ましたので、今回より何度かに分けてレポートをお送りします。






・出港～展示海面へ
　「はるな」の格納庫屋上部に陣取り、出港前より撮影を開始する。
　写真は出港するMSC680掃海艇「ながしま」。
　他にMSC678「とびしま」が参加していた。


　タグボートに曳かれ離岸する護衛艦DE232護衛艦「せんだい」。
　佐世保地方隊所属のDE(地方隊用の小形護衛艦)だが、一部参加艦艇に変更(キャンセル)があったため、急遽呼び寄せられたのだそう。


　つづいてDDG175護衛艦(イージス艦)「みょうこう」が出港する。
　今回の観閲艦である本艦には舞鶴地方総監が座乗した。
　その前方にはDD154護衛艦「あまぎり」が接岸している。


　我が「はるな」も出港し、「あまぎり」の横を通過する。
　当初「あまぎり」も展示訓練への参加が予定されていたが、何らかのトラブルによりキャンセルされた。
　艦尾付近にオイルフェンスが展張されているのに注目。




　ある意味今回の目玉。舞鶴港沖に沖止めされていた海自の最新イージス艦、DDG177護衛艦「あたご」の横を通過する。
(右上)増設されたヘリ格納庫との干渉を避ける為、一段高い場所に設置された後ろ向きのSPYレーダーと、艦首の長砲身5インチ速射砲。

　海自舞鶴航空基地。展示飛行を行う予定の機体がスタンバイしているのが見える。
　2001年に完成したヘリコブター用の新しい航空基地で、館山の第21航空群第123航空隊より分権隊が派遣されている。
　舞鶴所属の護衛艦に搭載される哨戒ヘリは、基地完成まではその都度直線距離で500km以上離れた館山基地よりの移動を強いられていたそう。
　
　海上保安学校と練習船として使用されている巡視船「みうら」。
　「みうら」は災害対応型巡視船としての機能も有るそう。
　当日の舞鶴付近には霧が発生しており、視界はやや悪かった。


　舞鶴湾の出口付近にて、先に出港した「せんだい」が我が「はるな」の後方につけるため行き足を止めていた。





　

(左)ブリッジの前面ガラスに描かれた隊列と接岸位置。
(右)その隊列表どうりに、わが「はるな」を先頭として「受閲艦艇部隊」の隊列が組成されていた。
　前方より護衛艦「せんだい」/PG824ミサイル艇「はやぶさ」/同PG825「わかたか」、さらにその後方には霞んでしまって判り難いが掃海艇「ながしま」と「とびしま」の物と思われるマストが見える。


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